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生物の細胞は増殖することをもって人体を形成しています。言い換えれば、遺伝情報をもつDNAの複製ということになるのですが、少し複製ミスをしてしまうことがあるのです。これが細胞のガン化するきっかけです。遺伝子に修復不可能な傷がつくと、複製にミスがおきます。これをガンのきっかけになるという意味で医学の世界では「イニシエーション」といいます。
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ガン細胞を攻撃する免疫細胞の働きを邪魔するものもあります。ウイルス、脂肪、塩分は免疫細胞の活動を妨げる「プロモーター」といいます。プロモーターはガン細胞の成長を早めていくのですが、この過程を「プロモーション」と呼んでいます。
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ガンはある時期を境に爆発的に成長します。認識できる現象としては急激にやせる時期といえばわかりやすいかもしれません。この時期を「プログレッション」と呼び、目に見えて体重が減り、一気に体が衰弱していく過程です。
一般的にいえば、末期という時期にあたるかもしれません。
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ガン組織はプロモーションの最後の段階で直径2〜3cmくらい。この段階で、ガン細胞と免疫細胞の戦いは形勢が逆転してしまいます。ちなみにガンの成長経過と人体の死に関する目安があります。一個のガン細胞はダブリングタイム(ガンの大きさが二倍になるのに必要な時間)が半月〜2ヶ月くらい。
その後、倍に増えていき、1〜4年で100万個くらいになります。そして、それくらいの個数になると、免疫系が積極的にガン細胞を排除しようとする力が働き、ダブリングタイムが2〜3年と長くなり、ガンの成長が緩やかになります。
さらに、14〜21年かけて30回ほどガン細胞は細胞分裂し、重さにして約1グラムの塊になるのです。ここまでくると、その塊のなかのガン細胞は約10億個にまで増えているのです。これくらいの大きさになると、ガン検診で発見されることになります。
この段階までガン細胞が増殖すると、免疫の低下とガン細胞の増殖力の増大によって再び増殖速度が速くなり1年半〜8年ほどで直径約5センチ、重さ1キロのガンの塊になります。体重が60キロの人ならば1キロのガンの塊ができると死んでしまうのです。一個のガン細胞ができてから20〜30年でここまで成長してしまう計算になります。 |
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